24歳で牛窓のゲストハウスオーナー!?若き起業家「山口優理」さんをインタビュー

“日本のエーゲ海”の愛称で、県内でも随一の景観の良さを誇るエリア瀬戸内市牛窓町。

そんな牛窓町に2019年9月にオープンされる、ゲストハウス「Uni.House」の若きオーナーにインタビューをしてきました。

24歳という若さで起業(しかも岡山県の中でも田舎の牛窓で!)

このワードだけで「一体何者なのか?」と興味をそそられますよね〜。

Uni.Houseのフェイスブックより

じつは”綺麗なお姉さん”というのに興味をそそられたのも半分はある…というのは置いといて、さっそく紹介していきましょう。

▼「Uni.house」のレビュー記事はこちら!

https://yomegasuki.com/unihouse

目次

プロフィール

Uni.Houseオーナー やまぐちゆり↑明るく活発な雰囲気の山口さん。牛窓の海が似合うなぁ。

ヨメガスキー
はじめまして!HAREnoteを運営しているヨメガスキーです。
今日はよろしくお願いします!
山口さん
はじめまして!Uni.House代表の”山口優理”です。
こちらこそ、よろしくお願いします!

あれ?美人だけどフェイスブックの画像とは雰囲気が違う。
勝手に”キラキラ起業女子”みたいな想像をしてました。

ヨメガスキー
「美人で英語が堪能、24歳で起業したバリバリ出来る女性」みたいな想像をしていたので、とっつきにくい感じの人だったらどうしようと心配してたんですよ。
自分から取材を申し込んでおいて、失礼な話ですが(笑)
山口さん
全然!私は田舎育ちなんで”キラキラ”とは無縁ですし、普通の田舎の女の子ですよ(笑)今も毎日”悪戦苦闘”しながらゲストハウスの準備をやっていて、出来る女とは程遠いです。
フェイスブックの写真は、狙いすぎ感がありましたね(笑)
今の感じの方が、素の私だと思いますよ!

そう語る山口さんの第一印象は、たしかにどこにでもいる普通の24歳の女性。
元々は人見知りだったそうですが、とっても明るく気さくな性格の方でした。

ヨメガスキー
出身が瀬戸内市ということで、牛窓は地元なんですよね?
山口さん
正確には出身は牛窓の隣にある邑久町なんです。牛窓には親戚が住んでいて、小さい頃からよく遊びに来ていました。
ヨメガスキー
学生時代から起業やゲストハウスに興味があったんですか?
山口さん
いえ、起業やゲストハウスとは縁遠い、ごく普通の学生でしたね。高校卒業後は進学を希望していましたが、家庭の事情もあり制服縫製会社に就職しました。
自分で進学資金を貯めようという思いと、安定思考の母の勧めもあって県内でも大手の制服縫製会社に入りました。

ごく普通の学生生活を送り、安定志向の大手企業に就職。

24歳という若さで起業の道を選んだ方なので、もともと良い意味で”ぶっ飛んでる”感じだと思ってましたが、実際は全く逆だったんですね。

最近ではフリーランスや起業という選択肢もハードルが低くなったとはいえ、誰もが向いているわけではないですし、地方都市である岡山ではまだまだ希少な存在。

山口さんも起業からは縁遠い生活を送っていたようですが…。

なぜゲストハウスを始めようと思ったのか?

ゲストハウス Uni.House↑ゲストハウスの内装工事中。職人さん達が急ピッチで作業をされてました。

ヨメガスキー
起業とは遠い生活をされていたのに、なぜゲストハウスの経営をしようと思ったのですか?
山口さん
制服縫製会社での仕事も、社会で必要な大切な仕事でしたが、毎日同じ部分を縫うだけでの仕事ではワクワク感や達成感を感じることが出来なかったんです。
このまま情熱を持てない仕事を続けていくだけの人生に、自分の中で不安や不満がつのりました。
ヨメガスキー
それで仕事を退職されたんですか?
山口さん
安定を手放す勇気もなく、周りの目を意識したりでスグには退職という選択を決断出来ませんでした。当時は進学資金を貯めるためにダブルワークもしていて、その疲れから思いつきで一人旅に出たんです。

進学資金を貯めるためにダブルワーク!
起業どころか「超安定志向」だし、とっても真面目で努力家な一面がうかがえますね。

山口さん
その旅でゲストハウスと出会い、様々な人達との交流があり、自分が想像していたよりも「世界は広く自由なんだ」ということに気づきました。
年齢・職業・国籍関係なく色々な人たちが交流しているゲストハウスという空間が、とても素敵に感じました。
ヨメガスキー
制服縫製会社の仕事では、なかなか外の世界を知る機会は少なそうですもんね。それで自分もゲストハウスを運営したいと思ったんですか?
山口さん
漠然とゲストハウスをしたいという思いはありましたが、学歴も資金も知識や経験も何もないので、しばらくは現実の生活と理想の間で悩んでいました。
そんな時、中学生時代の友人が活躍している姿を知り、私も感化されて「やりたいことをやってみよう」と行動していきました。 

そこからはトリプルワークで退職後の資金を貯めたりと、自分の夢への実現に向けて奮闘されたそうです。
現実の生活への不満は多くの方が感じていると思いますが、そこから抜け出すために行動する人は一握り。

ヨメガスキー
やっぱり不安もありましたか?
山口さん
もちろん、不安はものすごく大きかった…今でも不安はたくさんありますね。
ヨメガスキー
その不安を押しのけて、前に進む原動力になったのは何だったんでしょうか?
山口さん
私を支えてくれている”人”による所が大きいです。私は一人では何も出来ませんし、多くの方の支えがあったからこそ今があります。
自分のためだけに頑張るというのは、どこかで限界がくると思うんですよ。
支えてくれた人達のために、そして過去の自分と同じように”小さな世界の中で悩んでる人”の力になりたい!というのが、私の大きな原動力ですね。

「教科書のような無難な答え」

過去の僕ならそう感じたかも知れません。
僕自身もこのサイトを運営していく中で、「地域に貢献したい・読者の方に有益な情報を届けたい」という気持ちが原動力になっています。

山口さんの言葉は綺麗事ではなく、自身の体験から出た強い気持ちの表れであることを感じました。
実際に山口さんが「ゲストハウスにこだわってるわけではない」と語ってくれたのも、綺麗事ではなく本音の気持ちだという事を強く感じることになった理由です。

ゲストハウスならではの魅力

ゲストハウス Uni.House オーナー↑内装やベッドなど自分達で出来ることは、出来るだけ手作りで準備を進めているそう。

ヨメガスキー
「ゲストハウスにこだわってるわけではない」というのは、どういう事ですか?
山口さん
過去の自分のように「限られた世界の中で不満を感じてる。だけど何をしたら良いか分からない」という人の力になりたいんです。
私は多様な人達との交流がキッカケで、生きがいのある人生に変わることが出来ました。
なので人との交流を提供できるのであればゲストハウスでなくても、カフェやイベントの運営でも良かったんです。
ヨメガスキー
それでもゲストハウスという形を選んだ理由は何だったのでしょうか?
山口さん
ゲストハウスの魅力は、人との交流の深さがあることです。
何泊か宿泊される方も多いので、自然と濃い人間関係を築けるのはゲストハウスならでは。
イベントとかだと、どうしても短時間でたくさんの人との交流になる事が多いので。
ヨメガスキー
なるほど。ゲストハウスの運営に憧れて始めたのではなく、自分のやりたい事を実現する手段としてゲストハウスがあったのですね!

山口さん自身のブログにも、これまでの経歴などが紹介されているので、合わせて読むと人となりが分かりますよ。

牛窓の魅力と課題

牛窓オリーブ園 展望台 景色 ↑牛窓オリーブ園からの瀬戸内海の景観。のどかな雰囲気の町並みも魅力的。

ヨメガスキー
地元である牛窓でゲストハウスをオープンされるわけですが、牛窓の魅力ってどんな部分だと思いますか?
山口さん
ものすごい観光地というわけではなく、のどかで人が温かいのが一番の魅力ですね。
町を歩いていたら声をかけていただいたり、今も毎日地域の人の温もりを感じます。
ヨメガスキー
牛窓は岡山県の中でも、もっと注目を浴びても良いような高いポテンシャルがあると思ってるんですよ。
魅力的なスポットもあるし、オシャレなカフェなんかも増えてきました。
ただ魅力以上に課題も多いのかなぁと。
山口さん
課題も多くありますね。交通のアクセスが弱かったり、人は来てくれてるけど滞在時間が短いという印象があります。
車で来られる方が多いので、細かい魅力が伝わりにくいのかも。
ヨメガスキー
昔ながらの町並みが多く残っていて、車だと行きにくい場所も多いですもんね。
その辺りは「Uni.House」が牛窓観光の拠点になれば解決(笑)
山口さん
そうなれるように頑張っていきます!
ヨメガスキー
情報発信という面ではお力になれる部分もあるので、何かあればご相談くださいね。
本日はお忙しい中、ありがとうございました!
山口さん
こちらこそ、ありがとうございました!

インタビュー後記

24歳で起業という経歴に、とっつきにくい人なのかなぁと偏見を持っていた自分が恥ずかくなるくらい、山口さんは気さくで魅力的な方でした。

特別裕福な環境にあったわけではなく、むしろ学歴も資金も人脈も無いところから、必死に行動しゲストハウスのオープンを実現した。

その生き様はスマートでキラキラした起業とは正反対で、泥臭く人間味を強く感じます。

若い方が勇気を出して新しい事にチャレンジするというのは、地域にとっても大きなメリットであり、地域の魅力につながっていくと信じています。

地域を、そして人を大切にされる山口さんが運営する「Uni.House」は、きっと素敵なゲストハウスとして牛窓の地で愛されるはず。

またゲストハウスがオープンされたら紹介しますので、楽しみにお待ちください!

▼「Uni.house」のレビュー記事はこちら!

https://yomegasuki.com/unihouse

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