虫刺されや蕁麻疹(じんましん)で皮膚が腫れた部分のことを、「ほろせ」と言うのを知っていますか?
玉野市出身の僕は「ほろせ」を使いますが、倉敷市出身の妻は「聞いたこともない」と意見が別れました。
Twitterでフォロワーさんに聞いてみても、知ってる方と知らない方でキッパリ分かれる結果に。
岡山県民のフォロワーさん、「ほろせ」って使いますか?
さっき妻と話してたら「何それ?」と、聞いたことすらないらしい?
岡山県でも地域によって違うのかな?
— ヨメガスキー@岡山地域ブロガー (@yomega_suki) September 15, 2019
フォロワーさんから多くの情報をもらえたので、この記事でまとめておきます。
「ほろせ」の意味・標準語
そもそも「ほろせ」が方言なのか標準語なのかという問題もありますが、言葉の意味を説明しておきますね!
というのが、「ほろせ」の一般的な使われ方です。

「ほろせ」は岡山の方言?
僕は岡山県の方便・方言と思っていたのですが、どうも岡山県民でも知らない人が多くいるので、岡山に限定した言葉ではないようです。
フォロワーの方によると、九州や四国、山陰地方でも使うという情報がありました。
ネット上にも「ほろせ」の情報があまりないんですが、京都府保険医協会のHPに以下の文章を見つけました。
皮膚疾患を指す古い言葉として、「ほろせ」「ほっぱん」「くさ」などがあったが、西洋医学の導入で病名がドイツ語やラテン語由来の日本語訳に置き換えられてしまった。医療従事者の正確な意思伝達の方法としてはよいが、庶民が使っていた病名が失われてしまった。患者さんが医師に自分の症状を訴えてもらうときは、昔の呼び名で言ってもらう方が伝わりやすいと解説した。ちなみに「ほろせ・ほっぱん」は蕁麻疹、「くさ」は湿疹のこと。
方言というよりは、皮膚疾患を指す”古い言葉”ということですね。
蕁麻疹の呼び名として「ほろせ」が使われていたようで、他にも「ほっぱん」とも呼ばれていたようです。
また「ほろせ」は、「ほろし」とも言われることがあるようです。



「ほろせ」が使われる地域
岡山県に限定した方言ではないことは分かりましたが、おおよそ西日本を中心に使われていた言葉ではあるようです。
Twitterでも「九州・四国・中国地方」では、「ほろせ」が使われているとの情報をいただきました。
ネットでの情報ですが、兵庫県でも使われているようで、やはり西日本で使われる言葉なのかなぁという印象ですね。
先ほど紹介した「京都府保険医協会」も西日本ですし。
「東日本でも使うぞ!」という方は、ぜひ情報をお寄せください(^^)
「ほろせ」についてのまとめ
調べても謎なことが多いんですが、現段階で分かったこと・分からないことをまとめます。
- 「ほろせ」は岡山県でも使われるが、岡山県限定の方言ではない
- 西日本エリアを中心に使われている
- 蕁麻疹などの皮膚疾患を指す古い言葉
- どこの地域が「ほろせ」の発祥の地なのか?
- 東日本では使われないのか?
- 「ほろせ」の語源
「ほろせ」についての情報をお待ちしています!
妻との会話がキッカケで、まさか「ほろせ」について調べることになるとは思いませんでした(笑)
改めて言葉の意味や、方言について考えると興味深く面白いですね!
もしかすると岡山の歴史とも関係があるかもしれないということで、引き続き「ほろせ」を研究していこうと思っています。
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