岡山市東区平島にある、「坪井商店」に行ってきました。
プロゴルファーの”渋野日向子”さんが通っていた事で、一気に知名度が上がった、昔ながらの駄菓子屋さんです。
今回は、店主の息子さんにインタビューをしてきました。
子どもから大人まで、心温まること間違いなしの「坪井商店」を紹介します(^^)
「坪井商店」って、どんなお店?
岡山市東区平島にある、老舗の駄菓子屋さん。
創業は昭和27年という、正真正銘の昔ながらのお店です。
元々は今でいうコンビニ的なお店として始まったようですが、大手スーパーマーケット等の影響で、40年ほど前に駄菓子専門店に形態を変えられたそう。
店内も昔ながらの駄菓子屋さん、そのもので独特の空気感。
子どもの頃に駄菓子屋が好きだった方は、一歩足を踏み入れた瞬間に感動すること間違いなし!
土間っていうんですかね?この感じが何ともノスタルジーな気分にさせるんですよ。
ブルゾンちえみさんも小さな頃から通っていたお店という事で、人気テレビ番組の「金バク」でも紹介されています。
先月の全英オープンでメジャー初優勝を成し遂げた、プロゴルファーの渋野日向子選手の影響もあって、一気に全国的に有名になりました。
ラウンド中に食べていた「タラタラしてんじゃね〜よ」が話題になり、どこのお店を探しても売り切れという、”タラタラフィーバー”も。
ちなみに取材に伺った9/2日時点で、「タラタラしてんじゃね〜よ」は未だ単品での販売ができない状況だそう。
あとで紹介する「シブコセット」の中に入っているので、”タラタラ”をお探しの方はそちらを購入してくださいね!
店内にはたくさんのお菓子や、懐かしのオモチャなどが並んでいます。
「それ何年売れてないんだ?」みたいな物が並んでいるのも、昔ながらの駄菓子屋の魅力。
駄菓子屋が大好きな僕は、店内を見て回るだけでテンションが振り切れそう(笑)
10円で幸せになれるお店って、駄菓子屋以外にないですよね。
極め付けはこれ!
トンコツ味の「ブタメン」を…
お店でお湯を入れて食べれるそう。
なけなしの小遣いで友達と食べるブタメンは、世界一おいしいラーメンかもなぁ。
でも今日は暑いからパス(笑)
また涼しくなった頃に食べに来よう!
バラ売りの珍味は、チラシで作られた袋に入れるんですよ。
なんか心にジワ〜ときますね。
本当に目頭が熱くなるような、めちゃくちゃ懐かしくて温かい雰囲気が残る駄菓子屋さんです。
「坪井商店」の場所・アクセス・駐車場
「坪井商店」は県道37号線から、一本中に入った路地にあります。
写真にあるように「とりの助」の看板がある交差点を、中に入ってください。
路地の左手に見えるのが「ブルゾンちえみ&渋野日向子」さんが通っていた、平島小学校です。
この道を真っ直ぐに進んで行くと
右手に「坪井商店」がありますよ!
- 住所 : 岡山県岡山市東区東平島1315
- 電話番号 : 086-297-2230
駐車場はお店から20mくらい離れた場所にあります。
先ほどの道を突き当たりまで進んで、右に曲がってください。
10mほど進むと広場があるので、こちらの空いたスペースに停めてくださいね!
「坪井商店」店主の息子さんにインタビュー
↑普段は、ここに店主のおばちゃんが座ってます。

めちゃくちゃ良い雰囲気のお店ですね。



昭和27年創業で、正真正銘の昔ながらの駄菓子屋です。
今日は母が庭の手入れ中なので、私が対応しますね。
という事でテレビで見かけた店主のおばちゃん”坪井広美さん”ではなく、広美さんの息子さんが対応してくれました。
駄菓子屋は”おばちゃん”じゃないとダメ!






駄菓子屋って、やっぱり”おばちゃん”じゃなきゃダメなんですよ。
だから私はメディアには露出してないんです。






何か悪い事をした時なんかに”おじちゃん”が怒ると、反発しちゃうんですよ。
だけど”おばちゃん”が叱ると、自然と受け入れてくれたりね。



“おじちゃん”だと「うるせーなー!」ってなりそうですね。



サラリーマンとして働いていた息子さんは、お父さんの体調が悪くなったのを機に会社を退職して、お店を手伝うようになったそうです。
写真はNGなんで、イメージの近いイラストで雰囲気を感じてください(^^)
駄菓子屋の文化






駄菓子屋は店内の商品の値段を、全部覚えてます。



どんな仕事でもプロっていうのはスゴい!



パパッと暗算して、ササッとお釣りを用意しないといけないですからね。
使い慣れた道具が一番なんです。






5つ玉の”そろばん”って、今は見かけないでしょ?



お宝鑑定団に出したら、良い値がつきそう(笑)
話は変わりますが、渋野日向子選手の件で、メディアに引っぱりだこじゃないですか。
やっぱり、お客さんって増えました?



お盆がピークでして、母と記念撮影したいと言ってくださる方も多くいらして、1日で300人ほどの写真撮影をしました(笑)






最近では駄菓子屋もどんどん数が減ってきてるので、駄菓子屋の文化を知ってもらえるキッカケになれたのが、何より嬉しいですね。






自分でお金の計算をして、お菓子を買うという勉強もできる。
友達との社交の場でもありますよね。



そうか社会へのデビューの場ですね。



ショッピングモールにも昭和風の駄菓子屋があったり、スーパーでも駄菓子は売ってますけどね。
そこには”おばちゃん”がいないんですよ。



ショッピングモールなんかの駄菓子屋も、駄菓子の文化を残すのに重要な役割があると思いますが。
やっぱり”おばちゃん”がいるからこそ、”駄菓子屋”なんですよね。



例えばね、「両親が喧嘩してて家の中の空気が悪い」みたいな事って、他では話す場がないでしょ?
そんな愚痴だったりを言えて、少しでも心がスッキリできる場が駄菓子屋なんです。



保健室の先生と、駄菓子屋のおばちゃんは、子供にとって何でも話せる貴重な存在です(笑)
西日本豪雨で閉業の危機だった



商品も全て浸水したので廃棄して、母も高齢だし「もうお店を閉めよう」そう思ったんです。



なぜ閉業されず、お店を続ける事にされたんですか?



「おばちゃん大丈夫か?」ってね。
それで仲間を集めてくれて、片付けを手伝ってくれたんです。
当時の事を思い出し、涙ながらに語られた坪井さんの姿からは、当時どれだけ大変で、どれほど人の温かさを感じたのかが伝わって来ました。
西日本豪雨の被害というと真備地区がメディアに多く取り上げられる事が多いですが、ここ平島地区も甚大な被害を受けた場所です。



本当に多くの人に支えられている事を実感して、感謝の気持ちしかありません。






被災からちょうど一年ほどのタイミングで、今回日向子ちゃんがプロで初優勝というのは勇気付けられました。



それにしても、岡山出身の有名人が2人も通ってたってスゴいですよね。



「そう思うのも分かりますね!」とか言いながら、こっそり「僕にもパワーを!」と心の中でお願いしておきました(笑)
それはさておき、たくさんの人に温もりを届けていた駄菓子屋さんが被災し、今度はたくさんの人に支えられる。
足を踏み入れた瞬間に感じる独特の温かさの理由が、なんだか分かったような気がします。
「シブコセット」が大人気!






「タラタラしてんじゃね〜よ」以外にも、魅力的な駄菓子はたくさんあるので、それを知ってもらいたいという気持ちも強いですね。






おかげさまで、とても人気でして、今もたくさんのお問合せをもらってます。
出来るだけ多くの方に購入してもらえるよう頑張っていますが、売り切れの際はご了承ください。



「坪井商店」のレビュー・感想まとめ
ちゃっかり「シブコセット」を購入(^^)
普段、自分では選ばない物との出会いも、セットならではの魅力ですね。
昔ながらの駄菓子屋さんというのは、かなり貴重な存在になってしまいました。
子供のころ駄菓子屋さんに通ってた大人も、近所に駄菓子屋さんがない子供も。
ぜひ本物の駄菓子屋さんに足を運んでみてください!
きっと、ただお菓子を買うだけじゃなく、心温まる体験が出来ますよ(^^)
「坪井商店」の店舗情報(営業時間・定休日など)
店名 | 坪井商店 |
---|---|
住所 | 岡山県岡山市東区東平島1315 |
電話番号 | 086-297-2230 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 不定休 |